一つの固定観念に全ての人を当てはめてはいけない
中国社会は中国で根を下ろして奮闘する日本人に対し、極めて寛容である。
例を挙げると、加藤嘉一さんや矢野浩二さんがそうである。日本よりも中国における彼らの知名度や影響力、稼ぎの方がはるかに上回っているだろう。
中国で9年間生活してきた加藤嘉一さんにとって、「人民日報」を読むことと「新聞聯播」を見ることは欠かせない毎日の習慣となっている。とても勤勉なコラム作家として知られる彼は、中国の「地講油」(廃棄されたごみ油を食油として使用した事件)、「農民工の不足」などの社会問題に目を向け、とても敏感且つ繊細に中日関係の細かい動きを捉えてきた。
「両国の多くの人々は、面と向かっての交流ができないため、メディアによる報道は極めて大切である。視野をもっと広げ、内容ももっと豊富にするべきだ。大部分の中国人は、本当の日本人の生活スタイル、日本人の考え方を知らない」と加藤さんは言う。