筆者はこのような無礼な外交流儀に反感を抱いたが、怒りを抑えて「地下の地質構造はジュースほど単純なものではなく、十数カイリ離れた石油とガスを吸い込むことは不可能だ」と指摘した。
中川氏はさらに、「絶密」(極秘)の印が押された、中国国土資源部と書かれている東中国海油田・ガス田略図を取り出した。略図では黒い輪が中間線に重なっており、中川氏は中国側が日本の領海の主権を侵犯していると批判を続けた。
日本側がどのようにしてこの地図を手に入れたのかは不明だ。筆者は、「現時点ではこの地図の真偽を断定できないが、この図は何かの証明になるものではない。すでに説明した通り、中国側は中間線の主張を受け入れていないが、今後の協議の雰囲気への影響を避けるため、いわゆる「中間線」に最も近い天外天ガス田も、中間線まで数カイリ離れている。両国の政治家は歴史に対して責任を負い、2つの隣国の友好関係の大局の維持を考慮し、協議により解決策を模索し、両国関係を悪化させることをするべきではない」と指摘した。
中日の春暁ガス田を巡る争い、エネルギー局元局長が経験を語る②日本の政治家への懸念
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月4日