防衛省は20日、国産のP-1哨戒機の試験飛行中に故障が生じたため、配備計画が延期を余儀なくされたと発表した。
防衛省によると、P-1哨戒機は5月13日の飛行試験で、1万メートルの高空から8000メートルに急降下する際に、エンジンが突如運転を停止した。パイロットは手動でエンジンを再起動させ、安全に着陸した。防衛省はこれを受け、今月末のP-1追加配備計画を延期した。神奈川県海上自衛隊厚木基地に配備された2機のP-1も、現在は飛行を停止している。
調査によると、P-1の生産企業が本格生産の際に、エンジンの形状に変更を加えたことで、急降下時のエンジンの動きが不安定になった。
防衛省は70機のP-1を、既存の80機の米製P-3C哨戒機の後継機とし、海上警戒監視活動を強化する予定だった。
P-1は川崎重工業の岐阜工場で製造され、1機当たりの価格は約200億円に達する。P-1には日本が独自に開発した先進的なレーダーとその他の装置が取り付けられており、巡航能力と偵察能力が現役のP-3Cを上回る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月21日