在日米軍は近年、日本各地の防災訓練に頻繁に参加しているが、その裏側にはどのような理由が隠されているのだろうか。日本新華僑報網が伝えた。
在日米軍が日本の防災訓練に参加する理由は、次の3つに分かれる。
(一)米日両軍の緊密な連携の強化。軍事予算が減少する中、米国は同盟国の軍隊に、より多くの任務を分担させようとしている。日米両軍の合同演習が増加しているのは、この目的を達成するためであり、同時に日本政府の「強軍」の野心を満たすためでもある。しかしながら、過度な米日合同演習は経費がかさみ、懐疑的な視線を引きつけやすい。そこで米日はやり方を変更し、別の名目により合同演習を実施することを決定した。米第3海兵遠征軍のグラック司令官は、「(すべての手段により)緊密な(米日)協力関係を構築する」と述べた。
在日米海軍のC-12輸送機は昨年9月1日、神奈川県厚木基地から羽田空港に移り、「救援物資」を陸上自衛隊の車両に積み込む流れを確認した。今年秋に予定されている米日合同防災訓練では、在日米軍の海兵隊のMV-22「オスプレイ」が初参加する予定だ。実弾が飛び交わない戦場で、米日両軍が相互間の後方支援と情報共有を強化しており、さらにオスプレイを利用した大規模かつ高速の人員輸送・集合を実現し、災害に共同対応する能力を高めようとしている。
防衛省は昨年12月、災害対策基本法に基づき、災害発生時の自衛隊の対策を規定した防災業務計画を改正し、初めて在日米軍との災害救助の協力を提案した。これを受け、米日の防災訓練は法的な保障を得た。