東京裁判の法廷審問の全記録 中国で初出版

東京裁判の法廷審問の全記録 中国で初出版。

タグ: 東京裁判 法廷審問 全記録 

発信時間: 2013-09-03 14:56:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国国家図書館が上海交通大学と共同でまとめた「極東国際軍事裁判法廷審問記録」(全80巻)が2日、北京で初出版された。これは中国で初めて出版された、法廷の成立、立証の準備、検察側の立証、弁護側の立証、法廷判決などを含む「東京裁判」の全過程の記録だ。

中国国家図書館の周和平館長は、「東京裁判は戦後の世界の歴史における重大な政治事件であり、戦後の日本と極東国際関係構造の出発点であり、東アジア全体の歴史の流れに影響を及ぼし、中日関係の歴史において特殊な意義を持つ」と指摘した。80巻の約5万ページに渡る「極東国際軍事裁判法廷審問記録」は、極東国際軍事裁判所の1946年5月3日から1948年11月12日に渡る法廷審問の全記録(法廷の成立、立証の準備、検察側の立証、弁護側の立証、法廷判決など、裁判の全過程)をそのまま再現した。

中国国家図書館は2011年2月に専門家を集め、東京裁判の文献資料の国内外の調査研究、資料収集の作業に着手した。関係各者の努力により、海外から約5万ページの東京裁判の法廷審問に関する記録の縮小版を購入した。中国国家図書館と上海交通大学は2012年3月に東京裁判研究センターを設置した。双方は約5万ページの法廷審問の記録を精読し、同記録が整った記録であることを確認し、さらに約7000ページ欠けていることを突き止めた。そこで中国国家図書館は調査チームを米国に派遣し歴史資料を探し、この約7000ページを補い、文献の整理・出版に向け十分に準備を整えた。

専門家は、「同記録の出版は、国内外の東京裁判の当初の文献資料に対する差し迫った需要を満たし、偏見と意見の対立を解消する効果的な手段を提供した。また東京裁判史観を否定し極東国際軍事裁判所不法論を唱える日本の右翼・保守勢力の、中国を侵略した歴史を歪曲・否定する言論に対する有力な武器と左証となり、現実の係争を解決する歴史的・法的証拠となる」と指摘した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年9月3日

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