しかし安倍首相は本当に軍国主義の魂を呼び戻す「暴走」を止めたのだろうか?「イエス」と言われても、筆者は信じられない。
先ほど開かれた全国戦没者追悼式で、安倍首相は1994年の村山富市氏より日本の首相が必ず言及してきた「加害責任」の言及を再び避け、「不戦の誓い」を「平和の誓い」に変えた。安倍首相は再任より、「積極的平和主義」の旗印を掲げて右傾化を続けている。その「平和の誓い」の真の意味が、誰にも分からないと思っているのだろうか?
安倍首相は貪欲だ。日本の侵略の歴史を再三否定し、かつ「日本を取り戻す」という夢、「正常な国」という夢、軍事大国という夢の実現を目指している。その一方で、アジアにおける最大の市場である中国との良好な関係の維持と、中国が日本を経済の泥沼から引きずり出すことを渇望している。これは人の傷口に塩を塗りながら、恥知らずにも楽しく酒を酌み交わそうとするようなものだ。これほど面の皮が厚い人間はめったにいない。
安倍首相が「静かな努力」をし、中日首脳会談の実現を期待するのは、将来的に対立の激化の責任を中国に押し付けるためかもしれない。安倍首相の行いを見れば、これはごく自然なことだ。
安倍首相は先ほど帰省し、A級戦犯であった祖父の岸信介の墓参りをした。情報によると、安倍首相は墓前で、「国民の命と平和な暮らしをこれからも守っていくと改めてお誓いした」そうだ。安倍首相の「平和」には、戦慄を禁じ得ない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年8月20日