8月15日の敗戦記念日が近づく中、日本を再び戦争に向かわせようとする安倍首相に対して、日本の各界が懸念を深めている。「中国青年報」が伝えた。
公益社団法人日本中国友好協会の機関紙『日本と中国』のコラム「窓」は8月1日、「戦後70周年の歴史の総括、日本は準備ができたか」と題する記事を掲載した。同記事は、「今年も半分が過ぎ、島の問題による日中関係の悪化から2年が経過する。当協会を含む日本の友好団体と関係者、および良識のある日本国民の期待とは裏腹の現状は、実に痛ましいものとなっている」と指摘した。
来年は戦後70周年で、国連と世界各国はこれを機に歴史を総括しようとしており、さまざまな記念活動を計画・準備している。それでは、日本はどうだろうか?この70年の歴史を総括しただろうか?敗戦後、日本は新たな憲法を発表し、平和主義を実行し、戦争を放棄し、国民に主権を与えた。また、隣国との友好的な外交関係などのさまざまな改革により、日本は蘇った。しかしこの路線には現在、変化が生じている。
安倍氏のスピーチ、歴史を反省せず
安倍首相は8月6日と9日に広島と長崎で開かれた原爆犠牲者慰霊平和式典で、原爆が日本の一般人にもたらした災いと痛み、日本が核兵器のない世界に尽力し続けるという理念を強調したが、日本の侵略戦争の歴史を反省する立場を示さなかった。また安倍首相は2回のスピーチの中で、日本の旧軍国主義政権が対外侵略を推進し戦争を拡大し、最終的に米国から原爆を投下されるという惨劇を生んだこと、すべての災いを日本の全国民が負うことになる根本的な原因は何かについてまったく触れなかった。