北京のAPEC、東京の焦り

北京のAPEC、東京の焦り。 今回の首脳会議には、本来ならばそれほど多くの懸案事項は存在しないはずだった。しかし東京は、これに焦りを示している。安倍晋三首相は9月21日、60歳の誕生日を迎えた。中国には「六十にして耳順う」という伝統があり…

タグ: APEC 東京 TPP 釣魚島

発信時間: 2014-09-28 14:32:12 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国は安倍首相と中日関係に対しても、「言行一致を見守る」という同じ外交方針を持っている。残念ながら、安倍首相は中日関係の改善を主張し続けてはいるが、言行が常に不一致だ。言うこととやることが異なっており、中国から見れば許せない機会主義だ。善意ある言葉だけでは、安倍首相は中国から信頼を勝ち取れない。英仏と異なり、中国と日本には歴史的・現実的な食い違いがある。歴史問題を見ると、安倍首相は発言と行動で中国のタブーを犯した。現実問題を見ると、中日は釣魚島(日本名・尖閣諸島)の主権を巡る係争で真っ向から対立しており、膠着状態に陥っている。さらに重要なことは、安倍首相が西太平洋で中国を脅かす役割を演じ、米国の東中国海における中国けん制の急先鋒になり、フィリピンやベトナムなどの国に対中戦線を形成するようそそのかしていることだ。経済面を見ると、日本は米国主導の、中国が参加しないTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)の交渉に参加している。

西太平洋では中米両国の地政学的な駆け引きが展開されているように見える。しかし実際に攻防を展開しているのは中日両国だ。

ゆえに安倍首相は中日首脳会談を実現したければ、言行を一致させ、中日関係の改善を誠心誠意願っていることを信じさせなければならない。さもなくば中国が外交上のマナーにより、会期中に安倍首相の願いをかなえさせたとしても、中日の構造的な食い違いが解消されることはない。

1989年、時の安倍晋太郎外相は取材に応じた際に、「日本が(中国を)侵略した事実を変えることはできない。歴史を尊重する姿勢により、日中関係を処理しなければならない」と述べた。日経新聞の中国語ニュース情報サイト「日経中文網」は、「安倍首相はいかに中国に対応すべきだろうか?父の発言を忘れないことを願う」と指摘した。(筆者:張敬偉 察哈爾学会研究員)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月28日

 

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