「今や詳細な内容が不明だからといって決定を下さないのではなく、積極的に(中国側に)問い合わせるべきだ」福田康夫元首相は29日、積極的に情報を収集しアジアインフラ投資銀行(AIIB)加入を判断すべきと日本政府に促した。環球時報が伝えた。
福田氏が呼びかける中、AIIBの「サークル」は急速に拡大している。北欧のフィンランド、南米のブラジル、米国のアジア太平洋における最も信頼が厚い同盟国のオーストラリア、中国台湾などの各国・地域がAIIBの加入を申請したという情報が矢継ぎ早に伝わった。
31日はAIIB創設メンバー申請の締切日だ。米国追随の日本は「最終列車」に乗る意向を示していないが、日本の世論は戸惑いを示している。
「中国の経済・外交が成果を手にし、日本が孤立するかもしれない」「AIIBに加入しなければ、日本は中韓とアジアのインフラプロジェクトを争奪する際に、多くのチャンスを失うことになる」といったさまざまな懸念は、日本の世論の焦りを浮き彫りにしている。産経新聞は、「今や米国でさえAIIB加入については一枚岩ではなくなっている。日本が詳細な状況を迅速に把握できなければ、最後には仲間はずれになるだろう」と警鐘を鳴らした。
木寺昌人駐中国大使は30日、「日本の経済界のリーダーは、日本が6月にAIIBに加入すると判断している」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月31日