中国はこれと同時に、我慢の限界を示した。王外相の発言を見ると、次のことが容易に分かる。
(一)中国は主権と正当な権益を守る。米比などの国は近年、「国連海洋法条約」を利用し、「九段線」を批判している。王外相は、これは中国の島嶼に対する不法占拠を正当化しようとしており、「歴史的経緯」に背くと指摘した。
(二)中国は不合理な要求に反撃する。米比は中国の島嶼建設に再三いちゃもんをつけ、いわゆる「凍結」の提案により中国の主権範囲内の活動を妨害している。王外相は、各国が「凍結」の基準で合意に至ることは難しく、実現性に乏しいと指摘した。
(三)中国は勝手な言いがかりに断固反対する。一部の国は何かあるとすぐ南中国海問題を大げさに騒ぎたて、対立を激化させている。これは係争の正常な解決を促さないばかりか、地域の発展の大局にも影響を及ぼす。王外相はこの間違った行為に対して、「意図的に問題をでっち上げた者が責任を負うことになる」と述べ、いかなる国に対しても南中国海の情勢を乱すことを許さないとした。
上述した3点は、「攪乱症候群」にかかった国に最も適した薬と言える。病が深刻で、私心の誘惑に勝てず、情勢を乱そうとする癖を止められなければ、自国と他国を損ねるばかりだ。関連国は医者の指示に従い、中国の薬を飲むべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年8月5日