日本の首相は5日、ゴルフ場で訪日したトランプ大統領をもてなす際に、不注意で一回転半もすっ転んだ。安倍首相が外交の舞台でこのような「失態」を演じるのは、これが初めてではない。プーチン大統領の近くまで小走りしていった光景を覚えている人も多いだろう。
一国の政府首脳によるこのような行動は、国際舞台のスポットライトの下では誇張されやすいが、他国の首脳にこのような例は少ない。それでは63歳になる安倍首相がこれほど必死になっていることについて、日本人はどのように見ているのだろうか。
国のイメージとは関係ない「エンタメニュース」?
「政府首脳がカメラの前で転ぶとはあるべき姿ではなく、首脳の健康状況が疑われるため、慎重に避ける必要がある」
安倍首相が「ゴルフ外交」の見せ場で演じた3秒間の失態について、環球時報は各分野の肩書の異なる日本人(複数)に質問をした。多摩大学非常勤講師の安田俊峰氏は、首脳の健康を切り口に「安倍首相は今回、ポイントを失ったと言える」と判断した。
日本のベテラン記者は「これはニュースではなく、当社や比較的フォーマルなメディアは報じていない。エンタメの範疇であり、珍しくもない」と答えた。
ネット上ではさらに活発に議論されている。首相の失態に対して、日本のネットユーザーが最初に示した反応は「笑い」だ。「これ難しくね?」「体操選手になってりゃ良かったのに」「本当に腰が悪いようだ」日本のネットユーザーはこの「エンタメニュース」を冗談にした。しかし直ちに、風向きが変わった。
「安倍首相が転んだ時にトランプ大統領は見ていないフリをして、前を向いて歩いていたことに気づいた?」「近くのSPは何をしてたんだ」「トランプ大統領に追いつこうとそんなに焦らなくても」日本のネットユーザーは首相が転んだことで、自尊心が傷つけられたかのようだ。しかし客観的に見ると、日本のネットユーザーは転んだ安倍首相を批判していない。「ざまあみろ」などのコメントがあっても、他のネットユーザーから「同情心というものがない」「国のためだろ」などと反撃されている。