安倍氏の訪米、首脳会談の成果は微々たるもの

安倍氏の訪米、首脳会談の成果は微々たるもの。長期的に見ると、日本はアジアに溶け込むのか、それとも米国の子分を続けるのかという、戦略的な選択に直面している…

タグ:貿易 摩擦 太平洋 輸入制限 鉄鋼

発信時間:2018-04-20 10:30:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 いま訪米しても、トランプ大統領から一方的に報告を受けるだけだ。当然ながらトランプ大統領は未来の会談に対しても十分な自信を持っておらず、会談に何の成果もなければ席を立つと安倍首相に直接言うこともありうる。


 日米間には、貿易というもう一つの問題がある。トランプ大統領は農業州の州知事や議員と会談した際に、TPP復帰を検討すると述べた。ところが今回、安倍首相にTPPは素晴らしいと言われると、トランプ大統領はその場で否定し、二国間が良いと発言した。


 貿易問題で、トランプ大統領は安倍首相に同盟国の待遇を与えていない。鉄鋼・アルミ製品の追加関税導入で、対象外にならなかったのは日本だけだ。それほど大きな金額にはならないが、これは一つの姿勢を示した。トランプ大統領はまた、日本の対米黒字が1000億ドル弱にのぼり、これについて交渉する必要があると述べた。言い換えるならば、安倍首相は認めないが、日米間にも貿易戦争があるということだ。


 長期的に見ると、日本はアジアに溶け込むのか、それとも米国の子分を続けるのかという、戦略的な選択に直面している。トランプ大統領は絶対的ではなく相対的な収益を重視しており、戦略的利益と経済的利益もはっきり分けている。まさにビジネスライクだ。


 トランプ大統領は個人の関係と国の関係を切り離すことができる。安倍首相を厚遇し、ゴルフをプレイし、1時間密談するが、それでも日本は米国からメリットを手にできない。日米首脳は顔を合わせ、会談もしたが、何も成果は得られなかったようだ。(筆者・孫興傑 吉林大学公共外交学院副院長)


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月20日  

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