中国とアフリカとの関係は一種の新しいタイプの国家関係であり、この種の関係の特徴は平等、相互尊重、互恵・共同利益である。この数文字を軽視してはならない。多くの人が数百年も奮闘してようやく実現したものだからだ。中国のアフリカ援助は誠実なものであり、アフリカ人はタンザン鉄道というこの生き生きとして事例を通じて、中国は確かにアフリカ人のことを自らのことと受け止めて行っていると見ているからこそ、アフリカ人も他人の身になって考え、中国人のことを自らのことと受け止めて行ってきた。だからこそ、中華人民共和国は71年10月25日に第26回国連総会で合法的地位を回復したのである。これは中国の外交にとって非常に重要なことであり、中国が新たな段階に入ったことを象徴している。71年にわれわれと国交を樹立した国はわずか64、現在は171カ国に達している。これは後の改革開放の実施にとっても非常に重要なことだった。われわれの開放は全世界に対する開放だが、71年に国連の地位を回復していなければ、全世界に向けて開放できただろうか。それは非常に難しい。そのためか、毛主席は71年に「アフリカの兄弟がわれわれを国連へと担いで行ってくれた」と興奮気味に語っている。国連への復帰は、中国が国連の大門から堂々と入って手にしたものであるのは確かだ。当時、国連は特別会議を開催し、五十数カ国の国が発言し、中国代表団の入場を歓迎した。毛主席と周総理のタンザン鉄道支援という「大きな筆遣い」いは、今日の中国人が深く考えるのに値するのではないか。
今、国際的に流行している言葉がある。「公共の製品を提供する」。どの国であれ、とくに国際関係への影響が比較的大きな国は、全人類の幸福になることをなさなければならない、ということだ。これは理にかなっている。世界はすでに一つの地球村となっており、村民として、比較的豊かであり、国際舞台の中心的な地位にあるならば、全人類に幸せをもたらすことを考えてもいいのではないか。
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