資料写真:中国の武装警察に見つけられた日本の測量者
◆日本人の違法測量案件が頻発
これまで国家測絵局は測量・製図に関する典型的な10大違法案件を5年続けて発表しているが、近年、日本人の違法測量案件が多発している。
06年、日本人・大林成行容疑者らの新疆・和田(ホータン)における違法測量を国家測絵局が発表。この案件は、新疆国家安全庁が大林容疑者と東俊孝容疑者に期限付きの出国を命じ、関連設備と資料を一時差し押さえる決定を下した。新疆測絵局は法に基づき大林容疑者と東容疑者の測量結果と測量道具を没収、行政処罰として8万元の罰金を科した。
09年には日本人・三宅省吾容疑者の福建省での違法測量も確認されている。最終的に三宅容疑者は直ちに違法測量行為を停止するよう命じられ、測量成果と測量道具は没収されるとともに、相応額の行政処罰が課せられた。
◆違法測量は国家の安全保障に関わる
近年、中国の総合的な国力と国際的地域の向上により、国外の組織或いは個人の一部が中国の重要な地理情報などの関連情報に対して注目度を高めている。こうしたことも、測量違法案件が絶えない重要な原因となっている。
国家測絵局の責任者は、今後、外国人の中国における測量、軍事に関わる測量活動が同局の監視管理の重点になるとしている。