(2)われわれはなぜ空母を保有しなければならないのか?
----空母保有は中国の海上の安全を守るうえでプラス。海軍近代化の重要な一歩でもある。
記者:中国にとって空母保有の意義は?中国海軍の戦闘能力強化における役割は?
李研究員:空母は現在人類が掌握・使用している最先端の海上軍事プラットフォームであり、その国の総合国力と海軍の実力の象徴と見なされている。
近年世界に、ある潮流が生じた。より大型で、進んだ空母を建造している国もあれば、自国のニーズに合った小型空母を設計または建造している国もある。中国は空母研究・改修の新参者だ。
中国は陸地大国であるとともに、海洋大国でもある。約300万平方キロメートルの「青い領土」と非常に長い海外線を持つ。
この「青い領土」を確実に防衛するには、現場に到着し、領海を防衛できる大型軍艦がなければだめだ。特に世界の軍艦が大型化を続けている現代において、わが軍が国家の安全、領海主権、海洋権益を守り、その神聖な職責を履行するには、空母のような装備がなくてはだめだ。
したがって空母改修は国家の海上方面の安全を守るうえで有益であり、空母保有は数世代にわたる中国人の夢なのだ!これは海軍近代化の過程における重要な一歩でもある。
記者:空母はなぜ広く各国で重用されるのか?一体どのような抑止力があるのか?
西側強国の海軍はすでに100年以上にわたり空母を建造、運用している。艦艇の中ではまだ新しい種類とされるこの大型軍艦は、二度の世界大戦の洗礼を経て、一貫して「洋上の覇者」の玉座に雄然と君臨しており、これを根本から揺るがす兵器は現在もなお現われていない。端的に言って、空母が広く各国で重用されるのは空母艦隊が強大な攻撃力と防御力を持ち、海戦においてほぼ向かうところ敵なしであり、その重要な役割がどんどん明らかになっているからだ。