資料写真:米最新型のバージニア級攻撃原子力潜水艦テキサス
韓国の軍事関連サイトは13日、米最新型のバージニア級攻撃原子力潜水艦テキサスが今月9日、韓国の釜山軍港に姿を現したと伝えた。ちょうどマレン統合参謀本部議長の訪中を目前に控えていた。中国のワリャーグ空母を代表とする一連の兵器・装備の頻繁な公開を受け、テキサス号が中国から程近い釜山軍港に姿を現したのは、マレン議長の訪中にあわせる一方、先進的なセンサを利用して進水間近の空母を探知するねらいがあるとみられるとしている。
マレン議長の今回の訪中は、米軍部の首脳が中国各軍への理解を最も全面的に深める機会となるとみられていた。そうした中、攻撃潜水艦が釜山に姿を現した意義は非常に深遠だ。
まず、テキサス号は米国内の中国に対する懐疑的な態度の均衡を図ることを意味している。
それまで米国は中国軍の不透明さが主な攻撃対象だった。5月に中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長は訪米の際、中国の兵器・装備は米国の同種の装備に比べて後れていると表明。今回、米海軍最先端の攻撃型原子力潜水艦が釜山に姿を現したことは、国内の対中強硬勢力のご機嫌をとるためだと見られている。マレン議長が中国海軍の新型潜水艦を視察するのにあわせ、米国内の対中強硬勢力に対比を提供することで、中国が米国より20~30年後れているという説がでたらめではないことを証明し、国内の懐疑的な態度の均衡を図ろうとしている。
また、テキサス号は中国の空母を偵察するのが目的だという見方もある。