資料写真:米最新型のバージニア級攻撃原子力潜水艦テキサス
また、テキサス号は中国の空母を偵察するのが目的だという見方もある。
まもなく試験航行するワリャーグ号にしろ、うわさの国産空母にしろ将来中国が大中型の空母を配備するという見方が米国では一般的になっている。中国の空母に関するうわさの真偽は別にして、中国の将来の世界的な利益とその主導的な海軍の発展からすると、空母の配備は必然的かつ近い将来のことだろう。そのため今回中国の隣国、特に中国の東海艦隊と北海艦隊の前方に位置する韓国の釜山軍港に米軍の最新原子力潜水艦が出現したということは、中国の将来の空母に対する威嚇というよりも、中国の空母に対する偵察準備が目的だと見られている。実際、原子力潜水艦はこうした任務の遂行に最も適している。
攻撃型原子力潜水艦は長い海岸線を偵察可能で、他の装備よりも詳細な航路や港湾の偵察ができる。また少人数の特殊部隊を輸送するのに便利で、目標に対するさらに踏み込んだ偵察を可能にする。大陸棚の地形に対しても精確な偵察と測量が可能で、冷静時代にロシア太平洋艦隊の偵察に使ったような盗聴器の設置に役立つ。同潜水艦はさらに、自身の強力な偵察装備で、大型水上艦艇(特に空母)の関連情報、例えば騒音や磁場などを偵察・分析し、重要な情報を得られる。