中国軍事科学学会の羅援副秘書長は12月30日、日本が米国のF35を次期主力戦闘機に導入するのは、中国とロシアの第4世代機に対抗するとともに、ステルス技術を取得し、独自の新型戦闘機を開発、日本のF2戦闘機のアップグレードを図るためだと述べた。
◇F35で中ロの第4世代機に対抗
日本の理想はF35ではなく、F22の調達だった。しかし米国の法律では、F22は自国でだけ使用でき、他国との技術共有を禁止している。そのためその次の選択肢としてF35が選定されたのだ。日本の航空装備は世代交代を必要としている。今の日本のF4ファントムはまもなく退役するし、F15も周辺国の第4世代機と肩を並べることができない。F15は第3世代機で、中国、ロシアはすでに第4世代機を手にしている。そのため日本は今第4世代機が必要なのだ。しかし日本には大きな問題がある。それは空中早期警戒偵察システムがなく、データリンクの性能が低いことだ。ステルス性のあるF35は、レーダーから探知されにくい。相手の指揮・制御システムを攻撃して全作戦プログラムを破壊した後、F15とF2が最終攻撃をしかける役目を果たす。
F35の通信連絡能力は比較的高く、日本のイージス駆逐艦上のネットワークシステムや情報システム、陸上のレーダーシステムとのリンクが可能だ。この点は日本の欠点を補うことになる。当然その方向性は明確で、中国やロシアをにらんだ一面がある。
◇ステルス技術を入手し、新型戦闘機を独自で開発へ