文=軍事評論家 陳虎
資料写真:米国のステルス戦闘機F35
日本防衛省は航空自衛隊のF4戦闘機の後継となる次期主力戦闘機(FX)について、米製戦闘機F35を選定する方針を固めた。F35は日本にどんな影響をもたらすか?同戦闘機は日本の安全を守れるか?「新華社」が伝えた。
◇防空能力に弱点
F35の導入で日本の防空領域に弱点が生じる。F35が世界最先端の第5世代機ではあるものの、制空作戦能力を持つF22と比較すると、攻撃力は高いが、空中戦には向かない。日本からするとそれが最大の弱点となる。
日本は攻撃よりも対空防御を必要としている。F35が日本の主力戦闘機として、空中戦の主体になれば、その防空能力は高い攻撃性のために弱点ができ、少なくともこれまでの防空能力から本質的に進歩しない。
F35の性能はかなり先進的だが、こうした防空作戦能力の弱点は日本にとって「隠れた弊害」になる恐れがある。F35が日本の主力戦闘機になって数年後には、航空自衛隊は強大な攻撃能力を備えるだろうが、防空能力はやや手薄の状態になるだろう。
◇日本の航空工業レベルが向上
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