資料写真:F35戦闘機
◆F35に重大な技術的欠陥が見つかる可能性は排除できない
まず、開発失敗の可能性がどのくらいあるのか見てみよう。
米国が力を入れる第5世代機、F35の開発計画が失敗するはずがないというのが多くの人の見方だ。
しかし実際には、米国の先進戦闘機開発の歴史を振り返ると、こうした可能性が絶対あるのに気付く。最も典型的な例は、米空軍が当時開発した第2世代主力戦闘機F104(ロッキード・マーティン社が開発)で、当時の設計者はU-2を設計した有名な設計者だった。ところが米空軍に導入され、数多く輸出された後、安全性に大きな問題があることがわかった。F104に重大な技術的欠陥があったため、米空軍は導入からまもなく、同機を退役させた。幸い当時、米海軍が同時にF4を開発中で、かなり成功していたため、空軍は最終的に海軍のF4型戦闘機を主力戦闘機とし、何とか難を逃れた。
実際こうした情況は第5世代戦闘機F22でも起きている。F22が部隊に配備されてから問題は絶えず、従来名技術的欠陥が存在し、結局生産を停止した。
こうした歴史があるにも関わらず、われわれはF35開発失敗の可能性、とくに重大な技術的欠陥の可能性を排除できない。こうした情況が起きれば、F35の開発は失敗を意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月9日