偶然なのか、それとも何か意図があるのか、日本の共同通信は6月15日、2つのニュースを伝えた。1つは、防衛省が黄海にイージス艦を配備することを検討している。いま1つは、海上自衛隊が初めて米韓合同軍事演習に参加し、演習場所も黄海に非常に近い朝鮮半島南部の海域だ。この2つのニュースは、想定外、また想定内のことでもある。想定外というのは、日本が同日、黄海付近の海域で2つの「小規模行動」を行うと公表したからだ。想定内というのは、日本は黄海で軍事的配備を展開する考えがあり、すでにその機は熟していることから、あとは正式に発表すればいいからだ。
だが、日本が黄海付近の海域で行う軍事的「小規模行動」について言えば、実は「火遊び」であり、それに伴う結果は、中国の古い言葉の通り、「火遊びすれば必ず自ら危険に陥る」のであり、日本も明白なのは間違いない。防衛省による黄海での自衛隊最先端軍艦・イージス艦配備の検討、それに米韓共同軍事演習はいずれも1つの前提、即ち、朝鮮にかかわっている。直接的な要素はもちろん、今年春の朝鮮の衛星発射と無関係ではない。だが、朝鮮を防備するというのは、そのうちの最も小さな、最も簡単な理由に過ぎない。
黄海対岸に位置する巨大な役者、中国が日本の目に映った場合、日本にもたらされるのは、焦慮と嫉妬の情に違いない。また、中国が黄海海域で英姿颯爽とした海上の戦力、航空母艦の試験運航をすれば、日本はさらに嫉妬心を抑えることはできないだろう。その時のことに思いを馳せれば、まさにこの海域で、日本を帝国陣営に身を置かせる決断的な海戦が生じることになる。今、別の機会を持てることができれば、中国の勢い盛んな発展の力を抑えられるだろうが、それは日本にとっては、夢物語である。今、米国がアジア太平洋地域での軍事的配備を最強化すれば、それは経済的つながりから不景気という打撃を被った日本にとっては、いわゆる天が賜る好機であり、この力ある「東風」に乗って、日本は心中にある目的を達成できるだろう。