日本の皮算用によれば、日本が今回発表した2つの軍事行動には、2つの主要な目的がある。第1は、機に乗じて中国の海上軍事力の動向を監視する、第2は、米国に協力して冷戦時代のいわゆる列島線戦略を再修正することだ。とはいえ、この目的達成は、労力をむだにするだけである。
なぜなら、日本によって「火遊び」に引っ張り出された韓国は、ひたすら喜んで日本の「親しい仲間」になろうとしているわけではなく、韓国がそれほど愚かでなければ、昔日の敵に自らの門前に歩哨所を立てて中国を探らせ、同時に韓国自らも「のぞき見」することになるからだ。
日本のそろばんを打ち鳴らせない別の理由に至っては、言わずとも明らかであり、日本は「火中の栗を拾う」役者を演じているにすぎず、そのあげく、顔や頭に大火傷を負うことになる。
(龐中鵬・中国社会科学院日本研究所 学者)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年6月21日