ウクライナは当初、ロシアに対して未竣工のワリャーグを、2億−2億5000万ドルで売却する予定だった。しかし当時のロシアは空母を新たに購入する力がなく、既存の艦隊を保持することも困難であった。ロシア軍の艦隊は破損が著しく、古くもない艦艇をくず鉄同然の値段で売却した。当時のロシアの指導者は、空母のために資金を費やすつもりは毛頭なく、ウクライナ側も同空母を借金の返済に当てる気はなかった。同購入計画が実現されていれば、ロシア海軍が現在保有する空母は1隻ではなく、2隻になっていたはずだ。
中国の空母が現在直面している最大の課題は、艦載戦闘機の問題だ。各種艦載ヘリが遼寧艦で離着陸する写真が広く出回っているが、艦載戦闘機については多くの問題と疑問点が存在する。先ほど同空母の甲板の軍用機が撮影され、メディアに公開されたが、専門家らはそれが艦載機の特殊模型に過ぎないと分析した。艦載機の離着陸に関する情報には、現在のところ確かな裏付けが存在しない。最終的には、中国が迅速に艦載機の空母甲板での離着陸を習得し、今年もしくは来年に艦載機の初の着陸試験を実施するだろう。