No.5:クリスマス、相変わらず中国製品の売出シーズン
いろいろな懸念が語り継がれてきたが、現実とっては、「メイド・イン・チャイナ」は依然として今年の欧米諸国のクリスマス・ギフト市場で人気を保ち続け、かなりのマーケットシェアを占めている。
「中国製品のリコールは欧米諸国の輸入業者の中国製品に対するイメージを傷つけ、一部の輸入業者は新たな注文書を出そうかどうか戸惑っていた。私たちの商売もある程度において影響を受けている。しかし私たちは中国製品の販路はまだまだ広いと信じているので、心配していない。」シンセンのある会社の顧社長はクリスマスギフトを箱詰めにし、製品品質点検リストに書き込みながら、自信満々に語った。10月に入ってから、顧社長のような中国のクリスマスギフトメーカーは一年中で最も忙しいシーズンを迎えている。しかし、果たして西側諸国の消費者たちは本当に引き続き「メイド・イン・チャイナ」をクリスマスギフトの最良の選択としてくれるのか。
カゴには中国製品を満たす
ニューヨークには、リコールの危機に直面し、今年のクリスマスギフトは品不足の恐れがあるというデマが流されている。実をいうと、これは余計な心配である。往年と同じように、10月中旬から、ウォルマートをはじめとする大手スーパーはクリスマスギフトの販促キャンペーンに取り組み、デパートのカゴには「メイド・イン・チャイナ」を満たしている。
『USA トゥデイ』紙によると、最近、アメリカでは数件の玩具のリコール事件が起こったにもかかわらず、「中国製品を買わずにクリスマスを過ごす」ことは容易ではない。アメリカで販売されている玩具の中では、「メイド・イン・チャイナ」の割合は80%にのぼり、「メイド・イン・アメリカ」はわずか10%しか占めていない。また、多くのデータによると、大部分の玩具は製造の問題ではなく、デザインの問題でリコールされたので、これは中国やその他の国のミスではない。「メイド・イン・アメリカ」が他の国が生産した玩具より安全であることは限らないので、中国の玩具輸入を禁止する必要はない。
ヨーロッパ市場における中国製品は依然として人気
ヨーロッパの消費者は中国製のクリスマスギフトを選択する際、なんの違和感も感じることはない。「謹んで中国製品を選択するが、わざとそれを避けることはない」、と彼らは全般的に見ている。
当然、ヨーロッパは広いので、国によって中国製品に対する態度が違っている。新華社の『国際先駆導報』紙のドイツ・イギリス駐在記者によると、現在、ドイツ人は確かに中国製品の品質に関心を寄せているが、その懸念はまだ玩具やギフトに及ぶに至っていない。イギリスでは、消費者たちは玩具の機能や技術により関心を持っている。デザインがすばらしい玩具であれば、その販路を心配する必要はない。
これは顧社長が中国製品を楽観視している根拠であろう。クリスマスは西側諸国にとっては祝祭日であり、「メイド・イン・チャイナ」の売り出しシーズンでもある。今年のクリスマスも、中国製のクリスマスギフトは相変わらず欧米諸国の子供たちへの最良のプレゼントとなるだろう。
「チャイナネット」2007年11月7日