中国銀監会の劉明康主席
中国銀監会の劉明康主席は3日、南開大学第4回会社管理国際シンポジウムの席で、なが年の努力を経て、中国銀行業は飛躍的な変化を遂げていると述べた。
銀行業の変化は主に次の4つの面に現われている。
1、 ここ数年、銀行業の経営理念・経営手法に大きな変化が現われたこと。
発展の目標は一方的な量の重視から量と質をともに重視し、質を優先することへと転換した。された。銀行業では、価値の意識、資本管理意識、リスク管理意識およびブランド意識がすでに確立している。
2、銀行の業務構造が徐々に合理化されたこと。
商業銀行のこれまでの会社業務を主とする状況からますますリテール業務を重視するように方針転換され、資産運用管理などの新商品が相次いで打出され、銀行の収益構造もより合理化され、投資収益と中間業務収入の占める割合が次第に大きくなっている。
3、銀行業の業界ルール順守の意識が顕著に向上したこと。
現在、銀行のほとんどは業界ルール実施関連の部門を設置しており、リスク回避第一主義の原則を中心としたリスク管理レベルが次第に向上している。
このほか、中国銀行業の海外進出の足取りも速まり、支店開設や資本参加などの形による海外営業ネットワークの充実化をはかり、金融サービスのグローバル化に積極的に参与している。
4、銀行業の会社管理能力が強化されたこと。
銀監会は銀行業の会社管理のレベルアップを非常に重視しており、会社管理のレベルアップを銀行業改革と発展の最重要課題、監督・管理の仕事の重点として位置づけている。
2007年6月末現在、中国工商銀行、中国銀行、中国建設銀行および交通銀行の平均不良債権率は3.3%で、12の株式制商業銀行の平均不良債権率は2.8%で、主要商業銀行の資本充実率はすべて8%以上に達し、最も高いものは12%を上回っている。収益の面で、商業銀行の利益は5年前の10倍以上となっている。
「チャイナネット」2007年11月5日