ユニリーバが中国で値上げを続ける理由

ユニリーバが中国で値上げを続ける理由。 月初に罰金を言い渡されたにもかかわらず、月末にまた値上げを行う。ユニリーバの「執拗」な価格戦略が注目を集めている。今月初め、ユニリーバは、「値上げ情報を流布し、市場を混乱させた」として、国家発展改革委員会から罰金200万元を言い渡された。しかし、ユニリーバはこのほど、広州、上海など多くの都市の一部のスーパーに対し、一部の製品を約10%値上げすると通知した。

タグ: ユニリーバ 独占 値上げ

発信時間: 2011-05-28 10:19:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

したがって、中国の日用品市場は、企業間で連携し、価格操作が簡単に行える状況となっている。

政府はまず、独占的地位を乱用する企業の取り締まりから着手すべきである。今年4月、EU委員会は、日用品の大手メーカーであるP&Gとユニリーバに対し、ヘンケル社と協力してEU8カ国で洗濯洗剤の価格を操作したとして、罰金を言い渡した。それにより、ユニリーバは1億400万ユーロの罰金を支払っている。

注意しなければならないのは、価格調整に対する行政の処罰はある程度効果を発揮するが、長くは続かないと言うことである。業界内により多くの競争要因を設けなければ、商品価格が合理的な価格範囲に自然と収まることはない。政府が取り組まなければならないのは、この点である。

日用品の価格決定権の問題に対しては、次の2点から解決に着手すべきである。1つは外国大手企業に対抗する中国ブランド育成を奨励すること、もう一つは、産業協会など仲介組織の役割を高め、企業内の原材料価格や価格変動などのデータを公表し、価格操作が簡単に行われない環境を形成することである。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年5月28日

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