資料写真:中国語の説明が付けられるゴミ箱
当初、日本政府は中国人の個人観光ビザの制限を「年収25万元以上」に設定していた。後に観光局の関係者はメディアの取材に対し、「25万元という数字は政策過程での参考でしかなく、達していないからと言って申請できないわけではない」と答えている。日本人の「あいまい」な態度はこんな所にも現れている。
もしかすると、「25万元」こそ最大のセールスポイントであり、意図的か無意識のうちか、富裕層とそうでない人との間にラインを引いている。富裕層の基準は何か?今まではその基準をはっきり言える人は一人もいなかった。しかし、今となっては日本に行く人は皆、「セレブで金持ち」である。という事は、「セレブ」になりたい人たちは行きたがるに違いない。
観光業が日本にもたらしたメリットは経済と貿易の繋がりと同じくらい重要なものである。経済界の人は、「中国富裕層は日本経済を促進する『起爆剤』になる。中国セレブに何としても気に入ってもらうことが大事である」と話した。どこから見ても、中国は世界最大の市場である。
世界中が中国観光客を狙っている中、こんなに近くにある日本がいち早くチャンスを手に入れないわけが無い。中国との交流において、面子を気にする自己主張の強い「中国富裕層」に対し、日本は彼らを立てるために謙虚な態度を見せている。では、逆に中国人はどのようにして、日本人の禁欲的な財布の紐を緩める事ができるのだろうか?これは良く考えなくてはいけない問題である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月31日