資料写真:中国の骨董
『日本新華橋報ウエブサイト』によれば、中国人による海外での骨董購入ブームの波が日本にも及んでいる。日本メディアは次のように指摘している。日本各地で開催される中国古代の書籍や芸術品のオークションが多くの中国人観光客を魅了している。中国人旅行者の存在は、日本の骨董市場に活力を与えると同時に、古美術品の祖国への還流を促している。
共同通信社の報道によれば12月上旬、銀座のある骨董店が中国古美術品のオークションを開催した。主催者によれば、100人近いオークション参加者の半数以上は中国からの団体旅行客だったという。オークションは日本語と中国語を使用して進められた。
直接的に競りに参加したのは日本の骨董商たちで、落札者は55歳の中国人コレクターだった。中国人コレクターは、日本には中国にはない良品があると聞くので、落札できてとても嬉しいと語る。この杭州から来たコレクターは、10日間に7カ所で開催されるオークションに参加する予定で、銀座はその4カ所目にあたり、今までに600万円分の骨董品を競り落とした。彼にとっては今回が初めての「骨董オークション・ツアー」で、今後も毎年日本を訪れたいという。
中国人富裕層の骨董品コレクション熱は海外に向かっている。オークション会社のクリスティーズによれば今年春、自社が香港で開催したオークションでの成約総額は約52億円に達し、昨年同時期に比べて30%増加した。
先述の銀座の骨董オークションの主催者は、最近は日本国内における中国古美術品オークションの開催地と開催数は増加傾向にあり、訪日オークション・ツアーも続いていくだろう、「骨董がお金のある場所に流れていくのは自然の法則である」と語る。