東京は人口膨張問題にどう対処したか

東京は人口膨張問題にどう対処したか。

タグ: 人口膨張 都市問題 東京 北京 特大都市

発信時間: 2011-01-19 11:33:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

経験4:高い生活コストが、人口調節の分銅に

高い生活コストとビジネスコストは、東京への純流入を大幅に縮小させている大きな要因であり、都市人口の合理的な流動と分布に重要な役割を果たしている。

東京は日本で最も物価の高い都市であり、世界の各大都市の物価ランキングにおいても長年トップである。02年11月、日本の関係部門が東京と先進国の代表的な大都市の食品小売価格を比較したところ、東京の食品価格は海外の大都市よりも高かった。とくに肉類、卵類、野菜といった一般的な食品の価格については、東京が最も高く、しかも多くの大都市とかなり差があった。また、交通機関や医療費も高く、普通の風邪であっても治療費は最低でも2、3万円かかる。

東京圏のビジネスコストの中で最も高いのは地価である。大手会計事務所KPMGが04年に英国、米国、フランス、イタリア、日本、カナダ、ドイツ、オーストラリア、オランダの9カ国の代表的な都市115都市を対象に行った調査によると、日本はほとんどすべてのビジネスコストが他の先進国より高く、しかも東京圏のビジネスコストは日本の全国平均よりはるかに高かった。

東京の生活コストとビジネスコストが高止まりしていることにより、製造業の撤退は加速し、人々の移動コストは増加している。このため、産業バリューチェーンの末端の就業人口は長期間滞留することができない。その一方、金融業、情報業、メディア業をはじめとする第3次産業の日本大手企業の本社や外国の大手企業は東京を重視し、さらなる発展を求めて次々と東京へ移って来ている。

(プロジェクト責任者:王鴻春、宮本邦夫[日本] 執筆者:張暁冰、坂本晃[日本]、水野隆張[日本]、呉玲玲 首都社会経済発展研究所・日本経営管理教育協会合同プロジェクトチーム)

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月19日

 

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