「不惑の年」を迎える中日関係

「不惑の年」を迎える中日関係。 中国に「四十にして惑わず」という古言があり、四十歳は知性が成熟する年齢だという意味だ。今年、中日国交正常化から四十年目に入り、われわれは「不惑の年」を迎える中日関係をどのように評価するか、また中日両国の交流によって獲得した成果、直面している諸問題をどのように見るか…

タグ: 中日関係 中日友好21世紀委員会 唐家璇、葉小文、周明偉、魏家福、薛偉

発信時間: 2012-04-13 15:03:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

周 ただいま言及されたように中国の発展は日本に巨大なビジネスチャンスを創出しましたが、逆に、日本は発展中の中国に何をもたらすでしょうか。

唐 日本は戦後、平和的発展の道を歩み、一九五〇年代初め、「軽軍備、経済重視」の国家発展戦略を確立し、これによって日本は急速に経済を飛躍させ、巨大な発展を成し遂げ、アジアの発展と繁栄をももたらしました。長期間、日本経済は安定的で急速な成長を保ち、一九九〇年代以後、いわゆる「失われた二十年」を経たにもかかわらず、日本の経済と社会の発展は、「泥沼に陥った」わけではなく、かえって経済の動き全体は依然として比較的平穏で、全国の社会秩序は安定し、調和がとれており、都市と農村は比較的バランスが取れた発展を保ち、貧富の格差は比較的小さいのです。

昨年三月十一日の東日本大震災後、世界には、日本はすでに大きなダメージを受け、再起は難しいという見方が出ましたが、私はそうとは思いません。地震から一年が過ぎ、日本は被災後の再建がすでに重要な進展を見せ、経済は復活を呈し、社会は安定を保ち、強い自己復元能力を示しています。私は日本が長年蓄積してきた経済的・科学技術的な実力と民衆の堅忍不抜の意志に依拠し、その上、国際社会の支持と支援を加えれば、必ず困難を克服し、被災地の再建と経済の振興、発展を実現すると信じています。

国交正常化から四十年、とくに中国の改革開放から三十数年、日本は資金、技術その他の多くの分野で中国に貴重な支援を提供してきました。現在、日本が中国に設立した企業は二万社を超え、対中投資プロジェクトの累計は四万五千件を超え、投資金額は八百億㌦に達し、毎年、中国を訪れる日本の観光客は延べ四百万人に近いのです。こうしたことは両国にも、重要な利益をもたらしています。現在、日本は中国の貿易パートナーとしては四番目であり、外資の供給源としては三番目、海外から来る観光客の数では二番目の国です。日本の繁栄と発展は、中国の発展にとって積極的な促進効果をもっていると言えるでしょう。

現在、中国経済のグロスはすでに日本を超え、中国に対する日本の重要性は下降しつつあるという人がいます。われわれは、中国の人口は日本の十倍を超えていることを意識しなければなりません。ということは中国の国民一人当たりの国内総生産(GDP)は日本の十分の一だということです。このほか、日本は、工業の製造水準やマネジメント、金融、教育、科学技術、生態系・環境保護、国民の資質などの面で依然、中国の先を行っており、中国が全面的に日本に追い付き、追い越すにはなお長い道のりを歩まなければなりません。従って、われわれは、中国の発展の前途に確信を持つのみならず、中国の経済、社会の発展水準には日本となおかなり大きな差があることを認識しなければならず、長期にわたって虚心に日本の長所と経験を参考にする必要があるのです。

 

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