電車の中かなんかで、暴漢を誰かが抑えると拍手がわく。誰かが不埒な奴を制止しようとするとき、同調する人がどんどん増えればまことに恰好いいではないか。それこそが社会の「絆」というものだ。
いじめる連中は度胸がないから弱いものを襲う。みんながいじめられている人と一体化すればとてもいじめられない。いじめる連中に社会の意志が見えるかどうか。問われているのは「いじめられていない」人の意志である。
いじめは、いわゆる当事者間の問題ではない。わが同胞が相変わらず民主主義の意味を理解せず、社会と個人の関係を考えもせず、以てわが身さえ無事ならば恐悦至極という意識におられることを、良識!の新聞にはおおいに啓蒙これ努めていただきたい。
奥井禮喜氏のプロフィール
有限会社ライフビジョン代表取締役
経営労働評論家
日本労働ペンクラブ会員
OnLineJournalライフビジョン発行人
週刊RO通信発行人
ライフビジョン学会顧問 ユニオンアカデミー事務局
1976年 三菱電機労組中執時代に日本初の人生設計セミナー開催。
1982年 独立し、人と組織の元気を開発するライフビジョン理論で、個人の老後問題から余暇、自由時間、政治、社会を論ずる。
1985年 月刊ライフビジョン(現在のOnLineJournalライフビジョン)創刊。
1993年 『連帯する自我』をキーワードにライフビジョン学会を組織。
2002年 大衆運動の理論的拠点としてのユニオンアカデミー旗上げ。
講演、執筆、コンサルテーション、インターネットを使った「メール通信教育」などでオピニオンを展開し、現在に至る。
高齢・障害者雇用支援機構の「エルダー」にコラム連載中。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月7日