奥井禮喜氏:演説・議論の要諦

奥井禮喜氏:演説・議論の要諦。 もともと日本人は友好的に議論を展開するのが下手である。いまだ下手だという定説は生きているみたいである。ソクラテス的対話論の勉強と練習が必要だと思う次第である。派手さを求めず、核心的論議をこそ願いたい…

タグ: 奥井禮喜 演説 議論 日本人 政治

発信時間: 2012-04-17 10:37:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

文=奥井禮喜

デビッド・ロイド・ジョージ(1863〜1945)は英国自由党を率い、1916年から1922年まで自由党・保守党連立内閣を組織した。彼の演説は白熱の噴火するごとき雄弁であったらしい。

「アイルランドが自治権を要求する。なるほどスコットランドも自治権がほしい。同様ウェールズも自治権がほしい。ランカシャーもほしい」。そこで演説台をドンと叩く。

野次が飛んで「地獄にも自治権がほしい」。すかさずロイドは「誰もが自分の住んでいるところに自治権がほしいのだ」と切り返した。地獄の住民は頭を掻いたというお話。

南ウェールズで講演台に立つとき、司会者が「私はロイド氏の信奉者でお目にかかるのを楽しみにしていたが、今拝見すればずいぶん小さいお方で」云々の紹介をした。司会者は大柄な男であった。

ロイドは登壇するや「ただいまご紹介いただいた」と切り出し、「南ウェールズでは人間の大きさを顎から下で測るらしいが、私の出身の北ウェールズでは顎から上で大きさを測ります」と大きな頭を振った。場内大爆笑。

トーマス・ウッドロウ・ウィルソン(1856〜1924 在任1913.3.4〜1921.3.4 民主党)は米国第28代大統領(民主党)である。共和党がセオドラ・ルーズベルトとウィリアム・タフトでまとまらなかったので大統領を射止めた。

その前はプリンストン大学総長で、政治学博士である。当初第一次世界大戦不参加の方針だったが、ついに対独宣戦布告(1917.4.6)し、戦後は「14カ条平和原則」を引っ提げて国際連盟創立に尽力した。

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