米民主党と共和党の元要人からなる党派を越えた代表団がこのほど日本と中国を訪問した。
代表団の来訪目的は釣魚島の事態打開であることは非常に明確だ。代表団のメンバーで元常務国務副長官のステンバーグ氏は、「中日双方はいずれも釣魚島問題において自らの立場を堅持している。そのため緊張情勢がいつのまにか拡大する可能性があり、衝突の危険が存在する」と語る。
中日関係の厳しい局面は日本が一手に招いたものだ。中国側の反対と警告を顧みず、日本側は釣魚島問題を引き起こした。中国側は領土主権を守るという国家の核心利益に立ち、日本側の挑発に強く反発した。釣魚島をめぐる対立が収束しなければ、両国の経済・貿易などの交流・協力は大きな影響を受ける。
客観的には、米代表団も中日関係に関心を寄せる日本の識者も中日両国の対立が激化し、火花が散るのを望んでいない。難局を打開すると同時に、対立の長期化を警戒しなければならない。中国側は中日関係と地域協力の大局を守るという重要な利益から出発し、日本に対してこれまで対話による問題解決の扉を開いてきた。