甲午戦争と違い、抗日戦争は避けられなかったと中国人学者の多くが指摘する。いずれにせよ、日本が中国の近代化を中断したのはこれが2度目で、中国の資本主義の「黄金期」が突然終止符を打った。
そして今、中国は再び歴史的発展の重要な時期を迎えている。改革開放34年で中国は「No!」といえる底力をつけた。今やわれわれはあの貧しく弱い年代から遠くかけ離れたが、日本が過去に2度も中国の近代化の夢を打ち砕いたことは決して忘れてはならない教訓だ。
中国で34年間の経済成長において確かに問題が生じ、これは日本が読み間違い、中国に敢えて挑発する理由になるだろう。日本が釣魚島問題を巡って中国に挑発するさらに大きな理由は、中国であと20年平和が続けば、これらの問題が中国の思い通りに解決されると思っているためだ。そのとき日本はGDPで中国に及ばないばかりか、中国が全面的に発展すれば、1世紀以上維持してきた中国に対する優越感を失ってしまう。中国が釣魚島で戦争状態に入れば、戦争に勝ったとしても、第3次近代化の道程は中断される。そうなれば中国社会に存在する問題が勢いに乗じて解決できないだけでなく、解決の時機を失してしまう。中国の戦略的チャンスは米国の焦点が他に移るのを待つのではなく、自らが創造するしかない。(作者:中国社会科学院近代史研究所研究員 馬勇)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月22日