上述の3つの状況をはっきり認識すれば、中日関係の釣魚島を巡るしこりを解く方法も見つかる。その答えは、冷静、棚上げ、対話だ。
冷静:小島を利用してナショナリズムを騒ぐのは止めることだ。いわゆる「争議を棚上げしない」などの豪語は控える。
棚上げ:問題が当分解決できないなら、むしろ棚上げする。問題をうまく管理するほうが問題を解決するよりも現実的で、より重要だ。何らかの行動は起こしていいが、無茶な事はしてはいけない。相手国の感情と面子を踏まえ、相手国の強い反発を招き、雰囲気を壊し、自らもひっこみが引込みがつかなくなることは避ける。
対話:敵意をむき出しにするのではなく、座って話す。争議をどう棚上げし、危機管理するかを話し合い、別の角度から問題解決策を模索する。
それができれば、中日関係は峠を越え、春を迎えるだろう。(中国公共外交協会秘書長、外交学院客員教授 宋栄華)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月31日