釣魚島周辺の海域で獲れた魚介類が午前9時頃、上海に到着した。カワハギのほかに、サワラ、マグロ、タコ、サバ、イトヨリダイなど数多くの種類の魚がこれから市民の食卓に並ぶ。より多くの市民に味わってもらおうと、市場より1~2割安い価格で売られる。
25日明け方3時、「浙漁334」等の漁船が浙江省象山県の漁港に次々と帰港。はるばる南中国海・釣魚島の周辺海域で漁をし、海産物を満載して戻ってきた浙江省の漁師たちだ。彼らによると、海洋監視船や漁業監視船の存在が彼らに安心感を与え、漁業部門の支援もあるため、釣魚島周辺海域で漁をする漁船が増え、 水揚げ量も大幅に増えているという。今回初めて、春節前に4000キロの魚介類を上海に輸送し、市民と大漁の喜びを分かち合う。
漁師の杜醉生さん(41)は、象山の漁師は昔から釣魚島海域で漁をしてきたと語る。現在漁船は釣魚島周辺60~80海里で漁をし、40~60海里まで近づいて漁をする漁船もあるが、以前は多くが100海里付近で漁をしていたという。釣魚島の周辺海域は海産物が豊富で、1隻あたり70万元相当の魚介類が毎回水揚げされる。東中国海など近海での漁に比べると、漁師らの収入は倍以上になる。
釣魚島海域の魚について漁師らは、「大きくて味がいい上、汚染されていない」と大絶賛。船にはほとんど調味料がないが、簡単に塩漬けして蒸すだけでいい味が出るという。
明日の午前中に4000キロの魚介類が上海に到着し、今週土曜日に開催される迎春食品展で売り出される。象山の漁師らもそのブースで漁にまつわる話を市民に語って聞かせるという。これらの魚介類は市場より1~2割安い価格で販売される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月25日