資料写真:世界最大の漁業監視船「漁政88」(排水量15000トン)
中国の漁業監視船「漁政306」が21日、広州珠江のほとりで、海南省西沙工委漁政站に引き渡された。「漁政308」「漁政309」とともに、西沙諸島海域で日常の監視業務にあたる。農業南海区漁政局によると、今回の引渡しによって、西沙諸島海域で環境に左右されない有効な管理が可能となった。国の海洋利益、海洋資源を維持し、漁民の生命と財産の安全を守るためのよりしっかりした基礎が固められた。「環球ネット」が伝えた。
西沙諸島海域における権益維持・漁業保護を念頭に、「漁政306」は大型ではないが、スピードが速く、かなり先進的な設備を搭載しているため、広範囲のパトロールが可能だ。農業南海区漁政局によれば、今後より多くの大型漁業監視船が導入され、2015年までに南海区には初の1万トン級の監視船が投入される可能性もあるという。この計画はまだ国家発展改革委員会で審議中。
釣魚島および同海域における漁業監視のさらなる強化に向け、釣魚島海域に常駐予定の初の1万トン級大型漁業監視船の建造が近くある造船所で始まる。
全長156メートル、幅17.8メートル、高さ13.85メートル、最高速力38ノット、航続力12000海里の同監視船は、中国が建造している中で最大かつ最先端の海洋漁業監視船だ。中国船舶・海洋工程設計研究所が設計を担当、南部のある造船会社が建造を手がける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月25日