中国メディア・観察者網は2月14日、記事「横浜中華街で春節を過ごす」を掲載した。
蛇年の新春を、筆者は日本の横浜で過ごした。一家団欒とはいかず残念だったが、日本の華僑の春節を体験するというチャンスを得ることができた。
横浜中華街は日本で最大規模の中華街であり、また日本で伝統的な華僑社会の文化が最も良く留められている場所でもある。
毎年の大晦日、中華街で最も賑やかな場所は、関帝廟だ。横浜中華街は当初、商売のため訪日した広東省の商人が集まる場所であった。海外で活路を見出そうとする商人にとって、「信用を守り、約束を重視する」は、立身のため最も重要なことだ。そのため信義の厚さで名を知られた武聖・関羽が、中国の商人に最も崇拝される神となった。「義」は昔の華人が海外で生計を立てる際に、華人の団結を維持するために必要不可欠な精神的支柱であった。
横浜の関帝廟の参拝には、特別な決まり事がある。参拝する際には五本の線香を手に持ち、玉皇大帝、関聖帝君、地母娘娘、観音菩薩、福徳正神を順番に拝む。地母娘娘は健康を、観音菩薩は子宝を、福徳正神は富を司る。大晦日のこの日、現地の華人、遠くから駆けつけた観光客、日本の一般市民がこの地に集い、新年の幸運を祈る。