横浜中華街には、立派な朱塗りの牌楼があり、特色を添えている。この牌楼は中華街の主要な交差点に設置され、中国らしさを醸し出している。牌楼をくぐると、中華街の中心区、ずらりと建ち並ぶ商店街に入ることができる。華僑は当初、主に「三本の刀」により、横浜に根を下ろした。「三本の刀」とは包丁、ハサミ、カミソリのことだ。華僑は当初、レストラン、仕立屋、床屋を最も重要な商売としていた。
歴史の変遷に伴い、「ハサミ」と「カミソリ」は中華街から姿を消した。レストランだけは、魅力あふれる中国料理により商売を続け、中華街で最も人目を引く風景になっている。筆者のような中国人にとっては、年越しに中国料理が欠かせない。しかし主な顧客が日本人であるため、横浜中華街の風味は中国国内と大きく異なっている。横浜中華街の多くの料理は、筆者がこれまで見たことのないものばかりだ。しかしこれは中日文化が、中華街という特殊な空間で融合していることを反映しているのだ。
最後に、筆者の年越し料理の内容を紹介しよう。1980円の食べ放題で、138種類の料理を楽しむことができた。実に味わい深いご馳走となった。(筆者:石季竜)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月16日