◇コスト低下、新たな輸入車の価格戦争の可能性
中国の輸入日本車にとって、円安は格別有利になる。昨年の釣魚島(日本名・尖閣諸島)事件以来、日本の輸入車販売台数は急激に落ち込んだ。レクサス、インフィニティ、アキュラの3ブランドはいずれも年初に設定した販売目標を達成できなかった。
ただ、別の角度から見ると、価格上昇も販売台数低迷の原因の一つになっている。Bクラス、Cクラスの車を例にとると、日系3ブランドはまだ中国国内での生産を実現していないため、VMW、アウディ、ベンツなどのドイツ系ブランドに比べて価格が高い。しかしブランド価値からいうと、日系ブランドとドイツブランドには依然開きがある。今回の円安を機に、価格調整が日系ブランドの必然的な選択肢となりそうだ。
◇円安が日系高級ブランドの中国国内での生産に影響