◇円安が日系高級ブランドの中国国内での生産に影響
円安は日系ブランドの中国国内での生産方針にも影響を与える。今のところ、3ブランドのうち、インフィニティだけは中国国内での生産を決定。その最大の理由は、為替コストが下がらないことにある。2012年、日産のゴーンCEOと志賀俊之COOは「もし円高が抑えられなければ、日産の『日本脱出』の可能性を排除できない」と警告を発した。
トヨタもかつて中国国内での生産を積極的に検討していたが、中日韓3カ国の自由貿易協定(FTA)調印の可能性を受け、レクサスの中国での生産計画に動揺が生じている。持続的な円安により、日本本土での生産に自信を失っていた日本車メーカーが、将来的な投資計画を再検討する可能性が出てきた。これで、高級ブランドの中国国内での生産の可能性がまた薄くなった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年2月22日