また、日本は技術面でも世界トップの地位を維持している。日本のバッテリー技術は世界一だ。ソニーが1991年に、携帯電話とノートパソコンに不可欠なリチウム電池を実用化してから、日本企業は一般用リチウム電池市場の過半数のシェアを占めてきた。日本のエコカーはバッテリーの放熱性が高く、使用寿命が長いことから、トップの地位を占めている。またノーベル賞を受賞した山中伸弥教授らにより、日本の幹細胞技術が画期的な進展を実現し、同分野の優勢を確保した。将来的に世界の産業発展の主流となる、新エネルギーやバイオ技術においても、日本は他国にまったく引けをとらない。
ハード力の他に、日本は文化面のソフト力を持っている。日本は2000年より、文化産業を新たな経済発展の原動力として位置づけ、「クールジャパン戦略」の推進を開始した。世界各国のマニアに人気のアニメやゲームの他に、クールジャパン戦略は和食・観光・伝統工芸などを新たな「文化のエンジン」とした。
日本は各国の若者向けに、AKB48などの女性ユニットを通じ流行文化を輸出する他に、独自の戦略を推進している。日本はスズキや日清食品などの製造メーカー、博報堂や講談社などの文化企業と協力し、インドなどの新興市場国で文化産業を共同推進している。
エネルギー・技術・文化に関するさまざまな分析により、日本メディアは「日本は衰退しておらず、始動中に過ぎない」と結論づけた。もちろんこれは一方的な主張であり、全面的な状況を反映するものではない。しかし日本という隣国は各分野で高い実力を誇り、中国は「日本は衰退している」として等閑視するべきではない。(筆者:蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月8日