戦後、日本社会の右傾化のすう勢は多くの起伏を経て、現在すでに日本の主流思想として発展している。右翼の保守色が濃厚な安倍政権が高い支持率を獲得しているのは、日本社会の右傾化の流れと密接に関わっている。日本のこのような政治・社会の雰囲気の中、歴史問題に対する深い反省、右翼勢力に対する効果的なけん制が欠けており、日本の外交・安全戦略の動向が隣国の懸念を招くことは必然的だ。東アジアと世界にとって、日本の現在の戦略・政策の動向は、戦後の政治体制から脱却し、戦後の国際秩序に挑戦しようとするものだ。
同じく第二次世界大戦の発祥地・敗戦国であるドイツは戦後、心の底から、明確に、徹底的な態度で歴史を見据えた。ドイツのヴィリー・ブラント元首相はポーランドを訪問した際に、ユダヤ人の死者の記念碑の前で跪いたシーンは、国際世論の理解と称賛を獲得した。一方で日本の一部の政治家は8月15日、東条英機らA級戦犯と日本の軍国主義者の魂に跪いている。68年が過ぎ去ったが、ドイツという磨き上げられた鏡は、日本の一部の政治勢力と政治家の、歴史的責任を正視せず、「正常な国」になろうと妄想する心の弱さと傲慢さを映し出している。
68年前、中国人は不撓不屈の戦いを経て、抗日戦争の偉大な勝利を勝ち取った。中国人は8月15日に対して、勝利の記憶を持っている。その後、100年間に渡り列強に蹂躙されてきた民族は、海外の強権的な勢力に酷使される歴史を終えた。その後、中華民族は統一・平和・発展を求める道に急速に向かっている。特に中国の改革開放後、中日の総合的国力に逆転が生じた。これは我々が恥を知り、勇気を奮い起こしたためだ。我々は日本の右傾化の流れが地域および中国の安全の脅威となることを警戒しなければならないが、実力と道義面の優勢により日本からのさまざまな挑戦、さらには挑発に応じる自信を持っている。
我々が歴史を振り返るのは、より良く前進するためだ。中国は歴史を銘記することで成長し、世界は歴史を銘記することで発展する。一方で、間違った歴史観にしがみついて離そうとしない日本の政治家たちは、日本の進むべき方向を誤らせるばかりだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月15日