2つ目は、安倍首相は中国という「地縁政治のライバル」をでっち上げ、日本の軍事力と地域における覇権の拡張の最もよい口実にしようとしている。昨年末の再任から10カ月が過ぎたが、その間、安倍首相は国内の平和を望む声が強く、平和憲法の改正の実現の壁は大きいことに気がついた。そこで、安倍首相は外に「ライバル」と「ターゲット」を作り、これらを集団的自衛権の行使の許可、軍事力の拡張の実現のための最も有力な口実にした。また、「地縁的ライバル」をでっち上げれば、日本に「一触即発」の戦争の雰囲気を作ることができる。このような雰囲気が濃厚に漂えば、集団的自衛権の行使と戦争に備えた軍事力の拡張の実現に有利となる。「ライバル」が強大化し、戦争の用意をしなければ「つぶされる」危険性があるため、日本は集団的自衛権の行使を認めざるを得なくなる。