3つ目は、安倍首相には深く長期の目で見た戦略的打算がある。「アベノミクス」が日本を20年以上にわたる景気低迷の苦しみから救うためと言うならば、「アベノポリティカル」は長期にわたる「正常でない」歴史の影から完全に抜け出させるためである。侵略の歴史の否定、靖国神社参拝、日本版NSC(国家安全保障会議)の創設、平和憲法の改正、憲法解釈の変更、集団的自衛権の行使の許可などの一連の動作を通し、最終的に政治、軍事を独立させ、他の大国のように外交と国防の権力を単独で十分に行使できるようにしたい考えである。安倍首相は今はまだ日米同盟の重要性を強調しているが、首相を含む日本の政治家は、日米同盟は日本の一生を保障するものではなく、真の大国になりたければ、長年の支えだった日米同盟を最後には捨てなければならないとわかっている。