安倍首相の「3本目の矢」の行く末に注目

安倍首相の「3本目の矢」の行く末に注目。

タグ: 安倍 3本目の矢 

発信時間: 2014-01-23 15:41:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

元通商産業事務次官の福川伸次氏は先週、「ジャパンタイムズ」に対し、「アベノミクス」が成功するかどうかはサラリーマン層の所得が増加したか、企業が自身の資金力に頼って設備投資を増やしたかを見る必要があり、インフレが手に負えなくなったり金利が急騰することはないとの見方を示した。

上述の目標が「3本目の矢」に圧力をもたらすことは言う必要もない。一部のバランスを失う要素が公になりつつある。1つは消費税率が4月に5%から8%に引き上げられ、ぜいたく品の消費を抑え、景気回復を妨げる可能性がある。2つ目は、円安が続けば、深刻なインフレとなる可能性がある。3つ目は、エネルギーの輸入コストが上昇傾向にあるが、日本の原子力発電の大規模な再開ははるか先になる。4つ目は、海外の経済がまだ不安定である。

最も重要な点は、「フィナンシャル・タイムズ」のエコノミストのマーティン・ウルフ氏が言うように、紙幣発行で日本の人口構造の危機を解決することはできず、女性の職場環境を改善することもできないことである。イギリスのエコノミスト誌は、人口減少に伴い、日本の国民総生産(GNP)は2050年に世界の1.9%に縮小すると見ている。

最初の経済成長戦略の網領が非難されたことから、安倍政府は20日に改正後の網領を発表。日本の労働力人口を埋めるために外国人労働者受け入れの緩和を承諾し、農業や医療などの分野の構造改革を早急に進めることを提案した。

これは安倍首相の「3本目の矢」である可能性がある。前の2本の後に続く力が弱い中、3本目の矢はまだ詳細がはっきりしておらず、単なる「1本のつまようじ」にならないことを望む。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月23日

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