「“論説体”中国語」読解力養成授業システム
(通称『レベル』学習システム)開発の試みとその成果について

「“論説体”中国語」読解力養成授業システム
(通称『レベル』学習システム)開発の試みとその成果について。

タグ: 論説体

発信時間: 2015-12-04 08:49:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

[五]レベル学習の成果

1)学習者の実力の向上

レベルに11以上が登場したのは平成5年の後期からである。それまで学習者にとって、レベル10突破はまさに憧れの目標だった。当時レベル10を突破した者が小躍りする姿が印象的だった。

実際、レベル10突破の実力は相当なもので、私が非常勤をしている東京の某大学では同大学や他大学の大学院を中国語で受験したい学生が過去相当数もぐりこんできたが、レベル10を突破した学生で不合格になった者は1人も報告されていない。

また、現在まで東洋史とか中国の経済や環境問題を研究している幾つかの大学の院生が、さらに読解力を高めたいと人づてで参加したが、留学歴が有ったり、HSKで8級以上を取得していても、まずレベル1Oにすぐには合格しない。したがって、大学2年生でレベル10に合格することは相当の実力であり、当初は合格した学生は残りの授業日数への出席は免除していた。

ところが毎年実施していることで学習者の意識が高まり、成績がどんどん向上した。特に後期からのクールでは再度レベル1からスタートするルールではあったが、既に1学期に1回経験しているのでレベル10突破者が急増していった。

平成5年の前3年間の数字を挙げると、その成果がはっきり見て取机る。

履修者数 レベル1O突破者 レベル10到達者

平成2年後期 39名 4名 8名

平成3年後期 42名 7名 8名

平成4年後期 40名 11名 17名

こうした状況を踏まえ、平成5年の後期からまずレベル11~20が設定された。基準は上述のとおりである。それから5年して、また似たような状況を経てレベル21~30が誕生した。

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