「“論説体”中国語」読解力養成授業システム
(通称『レベル』学習システム)開発の試みとその成果について

「“論説体”中国語」読解力養成授業システム
(通称『レベル』学習システム)開発の試みとその成果について。

タグ: 論説体

発信時間: 2015-12-04 08:49:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

[四]学習ルールの確立

1)1クールの回数

1学期は15週を基本としている。このレベルシステムも15回を1クールとすることにした。本来これは大学の授業回数を基準に便宜的にそうしたに過ぎなかったが、長年の実践結果からこれが偶然にも実に程よい回数であることがわかった。なんとも僥倖としか言いようがないのだが、逆にそこから中国語読解力養成方法確立の大きなヒントが与えられた。

1つのレベルの合格基準は10点満点で、8.0以上だった場合に上のレベルヘの進級が認められるのだが、毎回の学習者の進級具合を見ていると、真面目に取り組んだ人の場合、判で押したように11回目か12回目当たりから急激に実力がアップし、レベル8を突破する。この現象は毎年変わりがない。

学習者にとってレベル8は最大の難関で、多くの人がここで随分足踏みをする。言い方を変えれば、ここを突破した学習者はいわゆるホンモノになり、原語による資料を自分で読みこなせるようになる。その結果から判断すると、1回分の問題が上に示したボリュームの場合、10回もやれば一見難しそうな論説体の文も必要な基本的語彙や構文に一応お目にかかることができるようだ。もちろん慣れもあろう。その結果、15回で相当の成果を上げることができる。

ただ、それゆえの悩みも出た。年によって15回の授業回数が確保できず、13回、最悪の場合12回で終わってしまうケースがある。そうすると、やっと目に見えた成果が出始めるところで終わってしまうからこんな残念なことはない。

2)時間配分とその他のルール

学習者が問題にチャレンジする時間は1時間としている。更にいくつかのルールを設けているが、それらのルールを学習者配布用プリントから抜粋する。

ルール

① 1クールが15回(15週)で構成されています。毎年度2回開講されます。

② 第1回は全員レベル1からスタートします。制限時間は1時間です。

③ 各レベル10点満点で、8点以上だと次のレベルヘ進めます。その回の最初にスタートしたレベルの結果が1.9以下だと、1レベルダウンします。

④ 1つのレベルをやり終わり、時間と自信のある人は次のレベルに手をつけてください。うまくいけば1回で何ランクもアップできます。なお、次の~レベルの結果が1.9以下でも、添削されているということは、前のレベルが合格ということですので、当然次回はその1.9以下だったレベルから始められます。

⑤ いくらたくさんやってあっても、前のレベルが合格しない限り次のレベルは添削しません。

⑥ レベル10を突破すると、またレベル1へ戻ります。その際、合格ラインは9.O以上になり、便宜的にこのレベルをレベル11~20と呼びます。レベル20を突破すると、またレベル1へ戻ります。その際、合格ラインは9.5以上になり便宜的にこのレベルをレベル21~30と呼びます。

⑦ 15回でレベル30を突破できなかった人は、次回はまたレベル1からの挑戦になります。

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