日本は巨額を費やして沖ノ鳥礁を拡張し、国土周辺の海域においてもお金を惜しむことなく投入し、「どんな小さな土地でも手を離さない」とでも言うかのようだ。では、日本の周辺海域の「囲い込み」政策をどういうものなのだろうか。「鳳凰テレビ局(フェニックステレビ)」が伝えた。
日本は島国として、周辺の島嶼群を吸収し、領海を拡大するためのさまざまな努力をし続けてきた。これらの島嶼群で囲まれた海域は、大きな保護網のように日本の周りに円陣を組んでいる。島国の国民たちはこのようにして、求めていた安全性を手に入れたのだ。
しかし、この五角形の網の四つの角では、主権や排他的経済水域(国連海洋法条約に基づいて設定される経済的な主権が及ぶ水域)に関する争いが起こっている。
国連海洋法条約の規定によれば、沖ノ鳥は島嶼ではなく「岩」である。しかし、それでも日本は念入りな算段を行い、大枚はたいて「岩」をなんとか「島」にしようと苦心している。その背景には日本が秘密裏に取り組んでいる海洋・国土政策が潜んでいるようだ。
沖ノ鳥礁への大金の投入は、2つのサンゴ礁でしかない岩を「島」として認定してもらうためだけではなく、日本は自国の大陸棚を拡大するための根拠にしたいと考えているのだ。
実際、日本は2008年に国連に対し、太平洋南方海域での大陸棚の拡張を申請している。もし、申請が許可されれば、日本はこの2つのサンゴ礁だけで、約40万平方メートルの排他的経済水域を手に入れることになる。