中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長は11日、中国を訪れた米軍のマレン統合参謀本部議長と北京で会談した。会談前、両氏は親しく握手した。
「米国は南中国海においてフィリピンやベトナムと合同軍事演習を行った。過去にも実施しているが、今の敏感な時期に軍事演習を行うのは不適切だ」。
「南中国海の航行の自由は問題ない。米国が同地域の航行の自由に気を配る必要はないし、心配する必要もない」
「中国は責任感のある大国だ。米国は中国の近海を頻繁に偵察する必要はない」。
「他国を尊重する国でなければ、他国から尊重されない」。
同日午前、陳総参謀長とマレン統合参謀本部議長は会談後、合同記者会見を行った。国内外のメディアの前で、陳総参謀長は中米両国の対立を隠そうとはしなかった。
5月の陳総参謀長の訪米に続き、マレン議長が9日に北京に到着、公式訪問を開始した。わずか1カ月余りの間に中米両軍のトップが相互訪問するという、これほど頻繁な交流は過去にあまり例がない。
両氏は数時間にわたる会談は、中米両国両軍の関係、台湾に対する米国の武器売却、南中国海問題、ネットワーク・セキュリティ、中国の軍事力拡大、米政治家の中国に対する態度など様々な議題に及んだ。陳総参謀長によると、会談は彼の執務室で行われたという。総参謀長の執務室に海外の来客を通したのは初めて。